電気事業に参入
東海地方では豊橋市の電力会社豊橋電気にまず関与した。同社は事業拡大のため1907年に資本金を15万円から50万円に拡大していたが、増資への応募が少なく地元以外からも出資者を募っていた。桃介は創業者で社長の三浦碧水の勧めで1908年より出資して筆頭株主となり、翌1909年には社長に就任して経営改革にあたった。次いで東海地方では、豊橋電気よりも規模が大きい名古屋市の電力会社、名古屋電灯の買収に着手する。買収は1909年3月に始まり、翌1910年6月末までに1万株を持つ筆頭株主となると至る。それと同時に会社内での地位が向上し、顧問を皮切りに相談役、取締役と昇進して1910年5月には常務取締役に選出された。
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