倫理 シモーニデースは威厳ある不動の公正さの規範を必要としなかった。「それは難しいことだ」とシモーニデースは述べ、さらに次のような内容が続く。「真に良き人間になることは、世の非難を受けぬよう、手も足も魂も完全に公正でなければならない。邪悪とは言わずとも、まったく悪くない人間がいようか。正義を、都市国家への恩人を知っていれば、それは健全な人間である。少なくとも私はその人物のあらを探すまい。なぜなら愚か者たちの仲間は数え切れぬから。私は自ら進んで罪を犯さぬ者たちすべてを讃え、愛そう。しかし、その宿命とは神々さえも争えまい」。