モヒカン族の最後 「皮脚絆物語」はの共通の主人公であるナティー・バンポーは、ここでは「ホークアイ」の名で登場する。フレンチ・インディアン戦争の時代のニューヨーク州の舞台として、イングランド軍の隊長マンロウと、その黒人との混血の娘コーラ、白人との娘アリスに、ダンカン・ヘイワード少尉が登場する。またモヒカン族のチンガチグックとその息子アンカスが、彼らの味方である。敵方はヒューロン族のマグアを中心として、敵味方に別れての戦いが描かれている。のちの西部劇に近いものがあり、インディアンの部族については混乱が見られて明確ではなく、デラウェア族などというのも現れる。原題は「モヒカン族の最後の人」という意味で、アンカスのことだが、日本では一貫して「モヒカン族の最後」と訳されてきた。