第3コンスタンティノポリス公会議
キリストには神の意志と人間の意志の二つの意志が共存していたという両意説を否定した単意説はキリストには神の意志のみあるとした。これはもともと単性論主義者との和解をはかるために提示された思想であったが、カルケドン公会議の思想こそ基準と考える人々を納得させることができなかった。東ローマ皇帝コンスタンティノス4世はカルケドン公会議の打ち出した線に立ち返ることで事態を収拾しようとした。既にイスラーム軍の侵攻によって、東ローマ帝国は単性論が支配的だったシリア・エジプトといった領土を失っており、単性論に配慮する必要もなくなっていたのである。
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