日活入社 1934年、兄の沢村国太郎のすすめで映画女優になる決心をし、永田雅一の肝いりで日活太秦撮影所現代劇部へ月給60円で入社する。『野の光』の酌婦役でデビューし、続く『嫁ぐ日』では女学生を演じ、『潮』は初のトーキー出演作となった。『潮』出演後、多摩川撮影所に移籍し、添え物映画に出演。やがて『うら街の交響楽』、『情熱の詩人啄木 ふるさと篇』などの話題作にも重要な役どころで助演する。『路傍の石』では性格俳優として注目され、『嫁入り前の娘達』では滝花久子、花柳小菊、原節子らの主演級スターと競演する。『股旅千一夜』では中村翫右衛門の相手役を演じ、弟の加東大介とも初めて共演する。