藤田スケール~背景~ 1971年、シカゴ大学教授の藤田哲也が、アメリカの暴風雨予測センターの前身である国立暴風雨予報センターの局長だったアレン・ピアソンと共に提唱した。藤田とピアソンは、アメリカ海洋大気庁の国立トルネード・データベースに蓄積された1950年から1972年までのトルネード関連の報告書を遡って調査し、さらに歴史上有名な初期のトルネードについても研究の対象に入れて、藤田スケールへと応用させていった。また同じ頃、トマス・グラザリスによるトルネード・データベース化計画でも、1880年以降に米国で発生した全ての既知の重大なトルネードの分類がなされた。1973年には、トルネードの被害範囲の長さと幅が考慮されたスケールになった。アメリカ合衆国では1973年以降、トルネードの発生直後にその強さが評定されるようになった。