ツェサレーヴィチ
1894年11月に父アレクサンドル3世が崩御すると、兄がニコライ2世として即位した。ニコライは未婚で子供もいなかったため、帝位継承法に則ってゲオルギーがツェサレーヴィチとなった。ゲオルギーは相変わらず体調が悪く、カフカース地方の保養地アバストゥマニで療養していた。医者が長期旅行を禁じたため、ゲオルギーはサンクトペテルブルクに戻ってアレクサンドル3世の埋葬式に出席することは出来なかった。ゲオルギーはオリガ、タチアナ、マリヤといった姪たちの洗礼にも立ち会えずじまいだった。ゲオルギーの孤独な生活の大きな慰めは、母マリヤが時おりアバストゥマニへ見舞いにやって来ることだった。
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