不幸な連邦大統領
1959年7月1日、第2代連邦大統領に選出され、9月13日に就任した。本当はアデナウアーは自分の政権延命のためにライバルのルートヴィヒ・エアハルトを実権のない連邦大統領に祭り上げたかったが、拒絶されてリュプケに御鉢が回ってきたのだという。リュプケは1964年に再選され、合計2期10年を務めることになる。彼の在任中、とりわけ2期目には、演説などでの言い間違いや支離滅裂になることがしばしばあった。当時は原稿を見ないで喋ったためだと説明されていたが、のちに分ったことであるがこの頃すでに彼は脳梗塞の症状に侵されていた。当時この不幸に気付く者はおらず、彼の「言い間違い」を報じるためだけに多くのジャーナリストが外遊に同行した。
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