イオニアの反乱
紀元前499年のことである。ヒスティアイオスは最も信頼する奴隷の髪の毛を剃り、その頭にメッセージを刺青し、また生え揃うのを待って、アリスタゴラスの所に旅立たせた。アリスタゴラスは奴隷の頭を剃って、ヒスティアイオスのメッセージを読んだ。その内容は、ペルシアに対して反乱を起こすことだった。アリスタゴラスはナクソス島遠征の失敗以降、部下たちからも嫌われていたので、汚名返上のいい機会だと、ヒスティアイオスの命令に従うことに決め、アテネとエレトリアに応援を頼んだ。そして、サルディスを炎上させた。いささか眉唾ものではあるが、これがヘロドトスの語る、イオニアの反乱の原因のすべてである。ダレイオス1世は反乱の知らせを聞いた時、ヒスティアイオスを呼びにやった。ヒスティアイオスは何も知らないふりを通して、逆に、その鎮圧に行かせて欲しいと頼んだ。ダレイオス1世はまんまと騙されて、それを許した。
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