東京駅
バルツァーは東京駅の設計にも関与した。日本建築に関心を持っていたバルツァーは、瓦屋根を持った日本建築様式の東京駅舎を提案していた。しかしヨーロッパ崇拝の時代であった当時の日本にあってはこれは日本側にはまったく受け入れられるものではなかった。実際にルネサンス風の建築で東京駅舎を設計した辰野金吾からは、バルツァーの提案した日本風駅舎は「赤毛の島田髷」と酷評された。これは日本に来た西洋婦人が物珍しさから、洋服を着ながら日本風の髷を結ったり下駄を履いたりといった日本趣味を行うことに例えたもので、日本人から見れば不恰好で日本文化の理解も不十分であるとした。
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