シュルレアリスムの父
ブルトンはシュルレアリスムを創始し、運動として組織した。その中でブルトンは前述の通り「法王」として君臨した。そのようなブルトンは、エルンストやダリら多くの芸術家をシュルレアリスムから「除名」している。このブルトンの態度、行動、やり方といったものには多くの人間が反発しており、例えばダリは「ブルトンはシュルレアリスムの父であり、子は常に父より優れ、子であるダリはその父から離れていった」と語っている。最初の妻シモーヌはブルトンとの結婚以前に、友人への手紙でブルトンを「率直な」人物と評していたが、著書にしばしば見られる過激な言葉などからも、ブルトンの人柄がいくらか知れるだろう。アラゴン、エリュアール、スーポーといった、シュルレアリスムを創始したメンバーのほとんどは、後にブルトンの元を離れている。
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