笹まくら
45歳を迎えた浜田庄吉は結婚をして私立大学の事務員だったが、手紙で20年前の恋人の阿貴子が亡くなったことを知る。そのせいで、彼は戦争の間、「徴兵忌避者」として逃げ回っていた5年間を思い出す。1940年、東京の医者の息子の浜田は兵役に入る前日、東京駅から逃亡する。高等工業学校出身でラジオの修理をしながら、日本を転々とする。そのうち、修理だけではもたなくなり、砂絵を打っていた香具師みたいな人に出会い、砂絵師になって逃げる。最後の1年は鳥取の境港で阿貴子という女性と出会い、親しくなる。四国の宇和島の質屋の娘で、その質屋にかくまってもらって、終戦を迎える。
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