ジムリ・リムとハンムラビ
紀元前1766年頃、バビロンの王ハンムラビは東にエシュヌンナ、南にラルサという強敵を抱え、さらに種々の異民族の攻撃を受けており、マリにたびたび軍事援助を依頼した。ジムリ・リムはそれに応え、ヤムハド王ヤリム・リム1世からも兵を得て30000人の援軍をバビロンへ送った。この時期のバビロンの敵はエシュヌンナ、およびその同盟国エラムなどであったと思われるが、この時送られた兵の返還をジムリ・リムが求めた時、ハンムラビは「敵の出方がわかるまでは借りておきたい」としてバビロンに長期間留めていた。またマリに対してバビロンから援軍が送られることもあったが部隊派遣が遅れることが多く、それに対してマリ側が抗議していたことがわかっている。その後間もなくして、ハンムラビはラルサを滅ぼした。その後、バビロンはエシュヌンナやアッシリア、グティ人の連合軍と戦った。エシュヌンナはそれまでにマリに何度も攻撃を仕掛けており、ジムリ・リムはハンムラビを支援したことを示す書簡が発見されている。この中でジムリ・リムはハンムラビにエシュヌンナを支配するべきであると薦めている。
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