ヴァーサ王朝~スウェーデン~
ヴァーサ家はウップランド地方の貴族階級で、15世紀に高官級に出世した。スウェーデン王国においてグスタフ・ヴァーサは、14世紀末のカルマル同盟以来120年続いたデンマーク王権の支配に叛旗を翻し、スウェーデンを独立に導いてヴァーサ王朝を興した。その後も北方七年戦争などデンマークとの戦争が続いたが、デンマークがスウェーデンを奪回することはできなかった。1558年に開始されたリヴォニア戦争では、デンマーク=ノルウェーとドイツ騎士団のリヴォニア帯剣騎士団と結んでモスクワ大公国のバルト海進出を阻んだ。この時、ヴァーサ家とヤギェヴォ家との婚姻によってヴァーサ家はポーランド・リトアニア共和国の王朝に迎え入れられたが、両国の宗教的不一致のため、ヴァーサ家は17世紀半ばまで内紛と抗争を繰り返すこととなった。
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