チェロ界の帝王
5歳からピアノを始めるが、10歳でチェロに転向し、モスクワ劇場の首席チェリストのハインリヒ・シュミットに師事する。18歳でサンクトペテルブルク大学で数学を専攻した後、作曲家としての道を究めるべくライプツィヒ音楽院でモーリツ・ハウプトマンに入門するが、22歳の時にはドレスデンで、ボッケリーニ作品の改訂で有名なグリュッツマッハーにも指導を受けた。その後はライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団で正規のチェロ奏者として活躍するかたわら、余暇に作曲を続けた。帰国後にサンクトペテルブルク音楽院チェロ科の主任教授に就任。1870年に後援者より贈られたストラディヴァリウスのチェロは、ジャクリーヌ・デュ・プレの手を経て、現在はヨーヨー・マの手に渡っている。
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