ウィウァリウムの修道院
そこには2つの建物がある。共住修道院と修養所であり、隠遁を望む人々のために建てられた。ウィウァリウムの修道院は、共住修道士を受け入れ、ともに隠棲することができるようにする施設だった。ウィウァリウムはたとえばベネディクト会のそれのような厳格な修道会の掟には従っていないようにみえるが、もとよりカッシオドルスの「綱要」は修道士の学びを手助けをするものであった。そのために、「綱要」の大部分はウィウァリウムの書架で利用することを想定して書かれているのである。「綱要」の第1部はキリスト教文書を扱っており、「詩編講解」とあわせて読むことが意図されている。2冊目は自由七科を扱い、大量のギリシャ語とラテン語の文献が示され、さらなる研究のために、筆写と翻訳のための写字室がウィウァリウムには備えられていた。
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