エムス電報事件~スペイン王位継承問題~
新国王の候補者としてホーエンツォレルン=ジグマリンゲン侯家のレオポルトの名前が挙がる。ホーエンツォレルン・ジグマリンゲン家はホーエンツォレルン家の本家筋にあたり、1849年以降はジグマリンゲン公領がプロイセン王国に併合されたため、王族として扱われた。1869年春、ビスマルクの買収工作により、スペインの使節がビスマルクを訪問する。フランスはこれに反応し、ビスマルクから、プロイセン王ヴィルヘルム1世が家長としてレオポルトの王位受諾を承認しない確約を得ようとするが、ビスマルクはこれを拒否した。さらにビスマルクに買収されたスペイン使節が、1869年秋と1870年2月に訪独し、レオポルトに王位を受諾させようとする。レオポルトは国王の許可を条件に受諾し、6月21日、ついにヴィルヘルム1世の承認が下りる。
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