玄語
三浦梅園が31歳の1753年から53歳の1775年までの23年を費やして著わした主著。人間を取巻いている全自然界に働いている法則を発見しようとした梅園の思想が展開されている。例示および本宗、天冊、地冊、小冊の4冊、8巻から成る。「条理の原を探究する」ことがここでの中心課題があり、そのためには、既知の知識の全部を疑い、自然の諸事象のありのままを観察することが必要であると説かれる。そして、多様な自然の「条理」を見出すためには「反して観、合せて観て、その本然を求める」反観合一の法が求められた。自然の認識に関する論理学的著述として重要である。
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