権力の強化
メーヌ公夫人はルイ14世の公妾であるマントノン侯爵夫人の支配する陰鬱なヴェルサイユ宮廷を嫌い、ソー城に自分を女主人とする小宮廷を開いた。この城はジャン=バティスト・コルベールの屋敷だったが、ルイ・オーギュストが1700年に90万リーブルで相続人から買い取り、公爵夫人はこの城の改築・改装に総計80万リーブルの巨費を費やし、同年12月ソー城へ移り住んだ。ソー城のメーヌ公夫人のサロンは、青年時代のヴォルテール、モンテスキュー男爵、ベルニ枢機卿、ケリュ伯爵、シャルル・ジャン・フランソワ・エノール、ジャン=バティスト・ルソーなどの文芸人が彼女のもとでサークルを形成した。
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