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常に寡兵をもって勝利を収めてきたべリサリウスは東ローマ帝国最高の名将と言っても過言ではない。強固な防御陣地、従来は主力とされてきた重装歩兵などを囮にすることで自らに有利な戦場へと巧みに敵を誘導し、騎兵によって撃破するという戦術は、その後の東ローマ帝国の将星やナポレオンの戦術にも多大な影響を与えた。また「間接アプローチ」の提唱者である20世紀の著名な軍事史家リデル・ハートは、彼の「用兵の才」を賞賛している。ベリサリウスの軍事的才能と皇帝への愚直なまでの忠誠心がなければ、ユスティニアヌス1世による地中海統一事業は到底実現し得なかっただろう。
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