蒸気機関の原型
1690年に彼が提案した蒸気機関を右図に示す。金属のシリンダ A の底に少量の水を入れ、ピストン B を水に接するように乗せる。ピストンの下の空気はピストンの小孔を通じて排出した後、小孔を栓 M で塞ぐ。シリンダの下に火を当てて中の水を加熱して蒸発させると、蒸気がピストンをシリンダの頂上まで押し上げる。そこで、ラッチ E がピストンの柄 H のノッチに入って、ピストンを固定する。シリンダの下から火を取り除いて、シリンダを冷却すると中の蒸気は凝縮し、シリンダー内は空気のない状態となる。この状態で、ラッチ E をはずせば、ピストンは上に作用する空気の重さにより、シリンダの中を下方へ押される。ピストンの柄 H に結んだロープ L で、プーリ T を介して重りを持ち上げることができる。
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