たまきはる~写本~
本書は写本がほとんど存在せず、長く知られることがなかった。わずかに現存する写本にも複数の者の注釈が書き込まれており、成立過程に未詳の点が多い。九州久留米藩の津慈氏をへて、同藩家老であった有馬守居の頃、有馬家の所蔵に帰したものと思われる。以後有馬家の血縁者によって伝えられた。1933年重要美術品に認定され、1936年、当時の国宝に指定された。1950年の文化財保護法施行にともない重要文化財となっている。第二次世界大戦時に当時の所有者であった有馬秀雄から金沢文庫に寄託され、1999年に同人の孫から神奈川県立金沢文庫に寄贈された。
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