アラブの春
カーブースはこれに対して雇用創出、失業手当の支給、社会保障費の増額、公務員の給与・年金・退職金増額などの政策を決定した他、大幅な政治改革を実施した。国王即位以来、側近として自身を支えていた国家経済相、商工相、宮内相、王宮府長官、王立警察長官を含む閣僚20名を罷免したが、一方で閣僚の汚職容疑については証拠不十分で起訴を見送っている。また、それまで諮問機関に過ぎなかった議会に立法権と行政監査権を付与した他、国家経済省の廃止、財務省・消費者庁の設置、検察庁の独立、地方議会・国立大学・イスラーム銀行の設置を決定し、これ以降反政府デモは鎮静化した。
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