ポール・ロワイヤル文法
ポール・ロワイヤル文法は、言語哲学における先駆的著作である。アントワーヌ・アルノーとクロード・ランスロの手になる著作で、ポール・ロワイヤル論理学の言語学側の対をなす。この通称は、両者が属していたジャンセニスムの中心であったポール・ロワイヤル修道院にちなんでいる。この書は、ルネ・デカルトの『精神指導の規則』につよい影響を受けており、ノーム・チョムスキーによって、デカルト派言語学の最良のものという評価を受けている。この書の主題は、「文法とは、単純に、精神活動の一部であって、精神活動とは普遍的なものである;すなわち、文法は普遍的である」ということを論ずることにある。
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