政策
親政後の宣帝は「信賞必罰」をモットーとした法家主義的政治信条にのっとり、弘恭・石顕ら有能な法政通を官僚に起用し、政策に疎い儒者たちを政治の中枢から遠ざけた。減税や常平倉の設置、国民への爵位の授与、中央と地方での行政改革、犯罪取締りのための刑罰の強化といった政策を行った。これらは民力を休養させつつ中央政府の権力強化を図る内政重視政策であり、その結果、武帝以降の国内の疲弊を緩和させることに成功した。とりわけ獄吏による刑務所内での虐待を禁止し不当に高額で民衆の生活を圧迫していた塩の値段を大幅に下げたことは、刑務所で育ったのち民間で暮らしていた宣帝ならではの施策と言える。
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