対ローマ戦争とその失敗
ナルセは即位後、ペルシアの長年の悲願である、ローマに奪われたアルメニアとメソポタミアの奪還に取り掛かる。この時代のローマはディオクレティアヌスとその養子ガレリウスの治世下であり、8年間の長きにわたって交戦状態に陥った。296年、ティリダテスを王位から放逐した。297年、アルメニアのティリダテスを助けるため、ガレリウスが出陣した。3度の戦いが行われ、最後の戦いでガレリウスは退却せざるを得ない敗北を喫した。同年、名誉挽回を誓ったガレリウスは2万5千の兵を率いてアルメニアへ向かった。
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