ペンタメローネ
ある国に今まで一度も笑ったことが無い王女「笑わない王女」ゾーザがいた。国王は娘を笑わせようとしてあれこれ手を尽くしたが上手く行かなかった。ある日、ゾーザは街中で少年と老婆が口喧嘩をして老婆が言い負かされる場面を目撃して生まれて初めての大笑いをした。ところが、老婆はこれに怒ってゾーザに呪いをかけ、「眠り王子」タッデオの呪いを解いて婿に迎えない限りは一生結婚することは出来ないとした。タッデオの呪いを解くには墓地の前にかかった壷を3日以内に涙で満たさなければならないというものであった。彼女は7年かけて王子の墓を見つけ出し、2日かけて壷一杯間近まで涙で満たした。ところが、泣きつかれてゾーザが眠りこけた時に通りがかった女奴隷のルチアが壷の中身に気づいて一泣きをしたところ、壷が涙で満杯になってタッデオが目覚め、ルチアが自分を救ってくれた人と信じて彼女を妃にしてしまったのである。失意のゾーザは旅の途中で会った妖精から授けられた魔法の木の実を用いてルチアに魔法をかけ、彼女がタッデオに面白い話を聞きたいとせがませるようにした。そこでタッデオは10名の口達者な女を呼び寄せて1日に1話ずつルチアに楽しい話を聞かせるように命じた。それざ、ゾーザのルチアに対する復讐の始まりであることはゾーザ以外には誰も知らなかったのである。
ある国に今まで一度も笑ったことが無い王女「笑わない王女」ゾーザがいた。国王は娘を笑わせようとしてあれこれ手を尽くしたが上手く行かなかった。ある日、ゾーザは街中で少年と老婆が口喧嘩をして老婆が言い負かされる場面を目撃して生まれて初めての大笑いをした。ところが、老婆はこれに怒ってゾーザに呪いをかけ、「眠り王子」タッデオの呪いを解いて婿に迎えない限りは一生結婚することは出来ないとした。タッデオの呪いを解くには墓地の前にかかった壷を3日以内に涙で満たさなければならないというものであった。彼女は7年かけて王子の墓を見つけ出し、2日かけて壷一杯間近まで涙で満たした。ところが、泣きつかれてゾーザが眠りこけた時に通りがかった女奴隷のルチアが壷の中身に気づいて一泣きをしたところ、壷が涙で満杯になってタッデオが目覚め、ルチアが自分を救ってくれた人と信じて彼女を妃にしてしまったのである。失意のゾーザは旅の途中で会った妖精から授けられた魔法の木の実を用いてルチアに魔法をかけ、彼女がタッデオに面白い話を聞きたいとせがませるようにした。そこでタッデオは10名の口達者な女を呼び寄せて1日に1話ずつルチアに楽しい話を聞かせるように命じた。それざ、ゾーザのルチアに対する復讐の始まりであることはゾーザ以外には誰も知らなかったのである。
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