ブレスト合同から受けた影響
若き日に影響を蒙った改革派の影響と合わせ、ウクライナにおける1596年のブレスト合同での経験もキリロス・ルカリスの性格形成に影響を及ぼした。ブレスト合同では、アレクサンドリア総主教代理であった若きキリロス・ルカリスを含めたコンスタンディルーポリ教会の代表者達と、東西教会の合同に反対した現地人正教徒達が、合同賛成派によって議場である聖堂から完全に締め出されるという強引な手法を経て、ウクライナ東方カトリック教会が成立した。この時のカトリック教会とポーランド王のやり方を目の当りにしたキリロス・ルカリスは、強烈な反ローマ・カトリック感情を抱くこととなる。
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