無原罪の聖母マリア騎士団
ヴワディスワフ4世の治世は本格的にシュラフタによって王権が制限され、軍事行動などは度々阻止された。国王は王権の政治的権限を強化すべくマグナートの一部と結んで、「無原罪の聖母マリア騎士団」創設を始めとする王権強化政策を試みたが、シュラフタ達が国王の絶対主義志向に拒絶反応を示したことで完全な失敗に終わった。一方でポーランド・リトアニア共和国の誇った議会制民主主義は国王の図った王権強化による絶対主義と対抗するもう一つの近代化手段となりえるはずであったが、セイム議員の自由拒否権の行使あるいはその行使をめぐる取引によってその健全な発展が妨げられた。
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