東北・北海道における初期の造像
木喰の最初期の造仏として青森県上北郡六戸町の海傳寺に伝来する「釈迦如来像」がある。この像は台座を含む総高29.8センチメートルで、彩色は施されない。頭部には螺髪が刻まれず、胸前で両手を衣の内へ納め、印相を明らかにしない。同像は2008年刊行の青森県史叢書『南部の仏像-上北三八地方寺社所蔵文化財調査報告書』に掲載されている。2014年5月14日には全国木喰研究会評議委員の小島梯次のもとへ同像が木喰仏ではないかとする情報が寄せられ、同年7月25日には山梨県立博物館の近藤暁子により小島に『南部の仏像』に同像が掲載されていることが伝えられた。
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