ユグルタ戦争
前111年~前105年、北アフリカのヌミディア王ユグルタがローマに反旗を翻したことに対するローマの討伐戦争。ヌミディアとは、北アフリカのベルベル人の国で、現在のアルジェリアにあたり、カルタゴの西にあった。もとはカルタゴの友好国で勇敢なヌミディア騎兵を提供していたが、マッシニッサ王の時、ローマ側に付いたことから第3回ポエニ戦争のきっかけとなった。その後もローマの保護国となって続いていた。そのヌミディア王国の王位継承争いから、その王ユグルタがローマに反旗を翻し、前111年にローマが鎮圧に当たったことからユグルタ戦争が起こった。前111年、ローマは討伐軍を派遣し戦闘が始まったが、苦戦が続き、前107年、執政官となったマリウスが兵制改革を断行してローマ軍の再編に成功し、みずから傭兵軍団を率いて出兵し、前105年までに鎮圧して属州アフリカに編入して地中海支配を拡大した。カエサル時代の歴史家サルスティウスが『ユグルタ戦争』を書き残している。
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