正敦の文化事業
正敦は幕府の若年寄として定信の主導する寛政の改革を推進し、その一環として和歌を中心とした文教新興策を行っている。正敦は定信をはじめ、屋代弘賢や北村季文、塙保己一など、好学大名や学者・文人ら文化愛好集団の繋がりから古典を収集し、同時代の学知を反映させた写本を編纂している。正敦の収集資料には「堀田文庫」の蔵書印が押印されており、禽譜・観文禽譜や七十一番職人歌合などがあり、『寛政重修諸家譜』の発案も行っている。更に伊能忠敬とも繋がりがあり、しばしば測量事業の後押しや苦情処理などを担当している他、彼と交流が深い高橋至時・景保父子とも親交があった。
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