医範提綱
医範提綱は宇田川玄真が書いた簡潔な解剖学の本である。彼は多くのオランダの解剖学書を読んで、30冊におよぶ「遠西医範」を書いた。しかし、これは出版されず、「医範提綱」はその綱要を述べたものである。解剖学だけでなく生理学、病理学まで記載しており、当時の医師に愛用された。解体新書初版だけではなく、これより後になって出版された大槻玄沢の重訂解体新書よりも多くの医師によって読まれたと言われている。下の目次をご覧になって判るように、膵、腺など現在使われている解剖用語の多くはこの本で使われたものである。
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