愛妾としての生活
1525年のパヴィアの戦いでフランソワ1世が神聖ローマ皇帝兼スペイン王カール5世の軍隊の捕虜となった後、フランソワ王太子とアンリの2人の王子は父と引き換えに、人質としてスペインに送られた。身代金の到着が遅かったため、当時8歳と7歳だった2人の王子は不安定な孤立状態のまま、荒れた城で4年近くを過ごさねばならなかった。アンリは「Amadis de Gaula」という王の遍歴の物語を読むことに慰めを見い出していた。この本から強い印象を得て、アンリはディアーヌを上流夫人の理想像と感じたのかも知れない。
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