「禿頭」
シャルル2世のあだ名は皮肉として使われたものであって、実情を表してはいけないとされる。というのは、彼は実際には禿げておらず、むしろ毛深かったというのである。この説は、シャルル2世に敵対する者のうちに、この誹謗の対象にしやすい特徴について言及した者がいない、という事実によって支持される。しかし、シャルル2世の廷臣で発言がよく記録に残っているものの中に、彼が毛深かったと言った者がいるということもない。そして、『フランク王の系譜』は記述を869年から始めており、皮肉の跡など見当たらない書物であるが、この書ではシャルル2世を「Karolus Caluus」=「シャルル禿頭王」と呼んでゐる。確かに10世紀終わりまでに、ランスのリシエやシャバンヌのアデマールが彼を真面目な文章で「シャルル禿頭王」と呼んでいる。
シャルル2世のあだ名は皮肉として使われたものであって、実情を表してはいけないとされる。というのは、彼は実際には禿げておらず、むしろ毛深かったというのである。この説は、シャルル2世に敵対する者のうちに、この誹謗の対象にしやすい特徴について言及した者がいない、という事実によって支持される。しかし、シャルル2世の廷臣で発言がよく記録に残っているものの中に、彼が毛深かったと言った者がいるということもない。そして、『フランク王の系譜』は記述を869年から始めており、皮肉の跡など見当たらない書物であるが、この書ではシャルル2世を「Karolus Caluus」=「シャルル禿頭王」と呼んでゐる。確かに10世紀終わりまでに、ランスのリシエやシャバンヌのアデマールが彼を真面目な文章で「シャルル禿頭王」と呼んでいる。
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