ヴウォストヴィチ事件と弟達との2度目の戦い
ヴワディスワフ2世の統治期、最も権勢を誇っていたのは宮中伯ピョトル・ヴウォストヴィチだった。ヴウォストヴィチはボレスワフ3世の忠臣として国内に対する大きな政治的影響力を獲得し、宮廷の要職を押さえていた。宮中伯である彼は、年少の諸公達の領地を含むポーランド全域の地方機関の官職を任命する権利を持っており、このことは国政の命運を決定づける立場の人物にしていた。ヴウォストヴィチの権勢拡大はヴワディスワフ2世との関係を悪化させていき、特に公妃アグネスは彼を裏切り者として嫌っていた。
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