近代欧州経済史序説
近代資本主義発生史で一大学派を打ち立てた大塚先生の代表作。小説のように面白く読めるワクワク感は忘れることができない。なぜイギリスが近代資本主義の成功者になり得たかが説得力をもって語られる。「私は一番分かっていないような学生に向かって、分かるように話すのです」という講義がそのまま本になった。もちろん、内容は高度だ。大塚氏が亡くなった時、時代は近代資本主義の発生の起源を語るには、あまりにも爛熟し腐敗した資本主義の時代だった。学派を形成した弟子たちも師を離れていた。だが、「資本主義の精神」を見直すためにも、本書の価値は薄れない。
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