神法学提要
トマジウス自身が述懐しているように、彼の学問的な出発点は、自然法に関する哲学上の誤りを正すということにあった。そして、トマジウスは、1688年に、自然法に関する彼の最初の主著『神法学提要』を著す。トマジウスがそこで念頭に置いたのは、プーフェンドルフの著作群である。このとき、トマジウスは、参照した他の著作家たちの名前をほとんど挙げず、かつ、引用文であってもそのことをなるべく明記しないという大胆な手法を採った。トマジウスは、読者にあくまでも理性を用いることを要求し、権威から生じる先入観を排除するように努めたのである。
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