カトリック信仰と戴冠の拒否
このように、この結婚はイングランドにとって後の大英帝国の発展の原点とも言える2つの植民地の獲得につながった反面、王妃となったキャサリンのカトリック信仰がイングランド国内、特に議会との間に大きな問題を引き起こすこととなる。それが最初に表面化したのは、キャサリンの王妃としての戴冠拒否という事件である。熱心なカトリックであったキャサリンは、戴冠式がイングランド国教会の典礼によって行なわれることを知ると、これを断固拒否した。宗教を理由に戴冠を拒否した王妃は、英国史上キャサリンただ1人である。夫チャールズ2世は新妻にあれこれ強制するのは好まず、事を荒立てなかったが、これに噛み付いたのが国教会信徒の多い議会である。この戴冠拒否問題以後、事あるごとに王妃を追い落とすべく議会の画策が続くことになる。
このように、この結婚はイングランドにとって後の大英帝国の発展の原点とも言える2つの植民地の獲得につながった反面、王妃となったキャサリンのカトリック信仰がイングランド国内、特に議会との間に大きな問題を引き起こすこととなる。それが最初に表面化したのは、キャサリンの王妃としての戴冠拒否という事件である。熱心なカトリックであったキャサリンは、戴冠式がイングランド国教会の典礼によって行なわれることを知ると、これを断固拒否した。宗教を理由に戴冠を拒否した王妃は、英国史上キャサリンただ1人である。夫チャールズ2世は新妻にあれこれ強制するのは好まず、事を荒立てなかったが、これに噛み付いたのが国教会信徒の多い議会である。この戴冠拒否問題以後、事あるごとに王妃を追い落とすべく議会の画策が続くことになる。
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