硫黄島へ
戦車第26連隊は当初はサイパンの戦いに参戦する予定であったが、現地守備隊が早々と玉砕したため、1944年6月20日に硫黄島への動員が下令。26TKは満州から日本経由で硫黄島へ向かうが、その行路においてアメリカ海軍ガトー級潜水艦「コピア」の雷撃を受け、28両の戦車ともども輸送船「日秀丸」は沈没。8月、戦車補充のため一旦東京に戻り、東京川崎財閥の御曹司で親友であった川崎大次郎の車を借用して駆け回っていた。その折、馬事公苑で余生を過していたウラヌスに会いに行き、ウラヌスは西の足音を聞いて狂喜して、馬が最大の愛情を示す態度である、首を摺り寄せ、愛咬をしてきたという。
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