思想
十字架のヨハネの思想は、『暗夜』の概念に集約されている。『暗夜』とは、「神との一致に至るまでの過程」と定義されている。この『暗夜』は、「暗き夜に 炎と燃える 愛の心のたえがたく」 に、はじまる、8編の詩の形式で表現され、彼の代表作である、『暗夜』と『カルメル山登攀』によって解説されている。この詩は、「信仰の暗夜を通って、神との一致に向かう魂が、赤裸と浄化の中に見出した『さいわいなさだめ』をうたう」ものである。十字架のヨハネの全著作は、1906年デヴィッド・ルイスにより、また1953年
E.A.ピアズによって英訳され、キリスト教信仰者以外の人々の心にも訴えた。
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