アタナシオスの教義
アタナシオスの説いたことは、「哲学的、論理的であろうとなかろうと、キリストは本当の神性を持ち、まさに神自身と全く同質である」ということであった。論理的ではないけれども、これはキリスト教の伝統的なキリスト観であり、多くの素朴なキリスト教徒たちは、自分たちの救いを神なるキリストに託していたのであった。そして、イエスは神聖ではあるがあくまで人の子であり、神そのものではない、というアリウス派とするどく対立した。ニケーア公会議で激しい論争の結果、正統とされ、後にさらに神とイエスを一体と見るこの考えに、聖霊にも神性を認める考えが結びついて、後に三位一体説が出来上がる。
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