フランス王妃
アンヌはルーヴル宮へスペイン人の女官や司祭とともに移ったが、ルイ13世の母后マリー・ド・メディシスから無視された。宮廷の実権を握る母后は自分の嫁に敬意を払わず、意気地のない若い国王は王妃に全く関心を示さなかった。スペイン人である王妃はフランス文化に慣れず、彼女はスペインの礼儀に従って生活を続け、フランス語はぎこちないままだった。だが、人々は彼女の美しさには感嘆していた。彼女は栗色の髪、色白の肌、青い目そして並ぶ者なしと称された白い美しい手で名高かかった。この自慢の手を守るために、彼女は美しいブレスレットで飾った典雅な手袋を着用していた。
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