宮廷へ
ヌイヤン夫人との道中、フランソワーズはポール・スカロンと出会った。2人は面会後、それぞれ調和するものを感じた。スカロンはフランソワーズより25歳年上で、リウマチ性の関節炎によって身体障害の状態にあった。2人の組み合わせは良い縁談と目論まれたものではないが、貧しく資産のない天涯孤独の少女には選択の余地はなかった。しかしスカロンは、彼女が女子修道院へ修道女として入ろうとした時、自分が持参金を払うので結婚しようと申し出たのである。フランソワーズはスカロンの申し出を受けて、1651年にスカロン夫人となった。
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