カンタベリー大司教との対立
ヘンリー2世はイングランド王として領内の境界に対する統制を強めようとして腹心のトマス・ベケットをカンタベリー大司教に任命した。しかし、ヘンリー2世が聖職者叙任権と共に聖職者裁判権を取り上げようとしたことに対してトマス・ベケットが強く反対し、ローマ教皇との関係も悪化した。1170年、ヘンリー2世の意を汲んだ騎士がカンタベリー大聖堂でベケットを殺害する事件が起こった。ヘンリー2世は教会との関係がこれ以上悪化することを恐れ、聖職者たちの前で自ら鞭打たれることによって謝罪し、事態を収拾した。
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